性器ヘルペスは女性の病気というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、決して女性だけの病気ではありません。
この記事では、性器ヘルペスがどのような病気であるのかを説明し、女性から男性へ、男性から女性へのそれぞれの感染経路についても具体的に解説します。
性器ヘルペスとは
性器ヘルペスとはどのような病気なのでしょうか。
ウイルス性の性感染症
性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス(HSV)が性器に感染することによって罹患する性感染症です。
HSVには1型と2型があり、1型は口唇に好発しますが、性器にも感染しただれなどを引き起こします。2型は性器に好発します。どちらの場合も、性器に発症すれば性器ヘルペスと呼ばれます。
治療により症状は抑えられますが、一度感染したウイルスを根絶することはできず、再発を繰り返しやすい特徴があります。
性器ヘルペスの症状
HSVに感染しても、8割近くは無症状で、感染を自覚することがありません。
発症した場合は、性器周辺に潰瘍が発生し、不快感・痒み・痛みを覚えます。悪化すると尿道などにも感染し、発熱・倦怠感・リンパ節の張りなどの全身症状が現れる場合もあります。
性器ヘルペスの感染経路
性器ヘルペスはどのような経路で感染するのでしょうか。男女別に解説します。
女性から男性へ
性器ヘルペスは女性に多く、症状も重くなることの多い病気ですが、男性にも感染します。
HSVに感染した女性とセックスやオーラルセックスを行うことで男性に感染します。コンドームを使用すれば感染の可能性を下げることはできますが、コンドームで覆われない部分にもウイルスがある場合があるので完全な予防はできません。
「性器」ヘルペスではありませんが、口同士のキスや女性へのオーラルセックスによって口唇ヘルペスに罹患することもあります。
男性から女性へ
性器ヘルペスは女性に多い病気である一方で、女性から男性よりも男性から女性への方が感染しやすいという特質があります。
女性から男性の場合と同様に、セックスやオーラルセックスを通して女性へと感染します。ヘルペスは無症状であることが多いので、自覚のないうちに多数の女性に感染させてしまう恐れをはらんでいると言えます。
まとめ
性器ヘルペスは生命の危機にまで及ぶことは希ですが、自覚症状のないままで感染し、パートナーなどへもうつしてしまう恐れのある病気です。
感染に心あたりがあるような場合は、泌尿器科の受診をおすすめします。我孫子東邦病院でも専門医が最新技術で親身に診断・治療を行っております。