精液に血がまじったら、病気の可能性があります。しかし、精液に血がまじる症状はどんな病気なのか、どこに相談すればよいのかわからなくて困ってしまうかもしれません。
この記事では、精液が赤くなったら疑うべき病気や、原因を解説します。
精液に血液がまじったら病気?
精液が赤くなったら放っておかずに泌尿器科を受診しましょう。
精液に血がまじる症状を血精液症と言い、さまざまな病気のサインだからです。
血精液症はどんな病気の可能性がある?
血精液症の原因は、尿路性器の疾患や全身性の疾患が考えられます。
全身の疾患として、高血圧や肝臓病を挙げることができます。血精液症は、前立腺炎や前立腺結石、前立腺がんなど尿路性器の疾患の症状の場合もあります。
尿路性器の疾患のほかにも、精巣・精巣上体・精管・精のうのなどの精子輸送路の疾患が血精液症の原因である病気として挙げられます。
血精液症の原因とは?突発性と二次性について
血精液症には、突発性と二次性があります。
他の症状がない場合、血精液症の大部分が特発性です。これに対して、疾患が原因の血精液症は、二次性の血精液症です。
原因である疾患はご紹介したとおり、全身性の疾患と尿路性器の疾患があります。突発性の血精液症ならその時点で治療の必要はありませんが、再度症状が出た場合は、再検査をすべきでしょう。
血精液症の治療や注意点
次に、血精液症の治療方法や注意すべきことを紹介します。
血精液症の治療法
血精液症は疾患が原因かもしれませんので、泌尿器科を受診しましょう。
泌尿器科では外陰部診察、直腸診を行います。
外陰部診察とは、精巣・精巣状態を診ることです。前立腺や精のうを調べるための診察が直腸診です。
血精液症で受診した方には、診察のほかにも、さまざまな検査を行います。
超音波検査だけでなくCT、MRIを行ったり、腫瘍マーカーの採血を行ったりします。精子輸送路に炎症がある場合、内服での治療を行うこともあります。ただし、診察や検査で異常が認められなければ、経過観察にとどめて治療しません。
悪性腫瘍に注意
突発性の血精液症なら心配はありません。しかし、高齢者は悪性腫瘍の発生が多くなるので、泌尿器科を受診しましょう。
また、若年層であっても血精液症が続く場合、疾患が原因の可能性があるので泌尿器科を受診する必要があります。
まとめ
血精液症は身体的な悩みだけでなく、気持ちの負担が大きくなることもあります。突発性なら日が経てば直りますが、もし何か疾患が原因だったらと思うと不安になってしまいます。血精液症が出た場合、一人で悩むより専門医である泌尿器科の医師に診断や検査をしてもらうことをおすすめします。
血精液症で悩んだら、我孫子東邦病院にまずはお気軽にご相談ください。