「尿路結石の痛みはどれくらいなのだろう?」と心配していませんか。激痛といわれることが多いので、不安になりますよね。このページでは、尿路結石の痛みの程度と発作が起きたときにすることを解説しています。以下の情報を参考にすれば、万が一のときにスムーズに対応できるはずです。心配な方は、確認しておきましょう。
尿路結石の痛みはどこで起きて、どれくらい痛い?
尿路に結石ができる病気を、尿路結石といいます。尿路とは、腎臓で作られたおしっこが流れる道です。つまり、腎臓・尿管・膀胱・尿道に結石ができることを尿路結石というのです。尿路結石は、結石ができる場所によって「腎結石」「尿管結石」「膀胱結石」「尿道結石」と病名がわかれます。発症には、尿の流れを悪くする病気、尿路感染、動物性たんぱく質、脂質の過剰摂取など、さまざまな要因が関わっていると考えられています。
尿路結石の痛み
尿路結石の痛みは、結石ができる場所で異なります。
・腎結石の痛み
腎結石は、結石が尿の流れを妨げることがなければ、痛みを伴わず経過することが少なくありません。もちろん、痛みを伴うことはありますが、腰部の鈍痛程度のことが多いようです。無症状のまま検診で発見されることもあります。痛みを感じにくい尿路結石といえるでしょう。
・尿管結石の痛み
尿管結石は、尿路結石の中で最も激しい痛みを伴います。痛みは、尿管に挟まった結石が尿の流れをせき止めて、腎臓内の圧力が上昇することで引き起こされます。結石が挟まった側の側腹部から下腹部にかけて刺すような痛みが生じます。通常、痛みは突然現れて、身体を動かしても、じっとしていても改善しません。2~3時間程度続くことが多いようです。痛みが激しすぎて、吐き気や冷や汗を伴うこともあります。
・膀胱結石の痛み
膀胱結石では、尿をするときに痛みが生じます。ただし、尿管結石ほど激しい痛みではありません。あわせて、頻尿、残尿感などの症状が現れることもあります。
・尿道結石
尿道結石も、尿をするときに痛みが生じます。痛みの程度はやや強く、瞬間的な痛みといわれています。
尿路結石の発作が起きたらやること
結石発作は、何の前触れもなく起こります。突然激しい痛みに襲われたときはどうすればよいのでしょうか。
まずは落ち着いて対処する
突然激しい痛みに襲われると動揺しますが、落ち着いて対処することが重要です。動揺すると、普段では考えられない対応をしてしまうことがあるからです。ただし、痛みが激しすぎて落ち着いていられないことはあります。発作を起こした経験があり、鎮痛薬の座薬を所持しているのであれば使用します。結石発作は、痛みがある場所を温めると和らぐとされています。体を動かせるのであれば、お風呂に入るとよいかもしれません。いずれにせよ、病院の受診を検討しましょう。
通院方法を考える
病院を受診したいと思っても、痛みが激しすぎて思うように受診できないことがあります。自分の力だけで受診が難しい場合は、ドアからドアへ運んでくれるタクシーを利用するとよいかもしれません。あるいは、救急車を利用する方もいます。
病院で治療を受ける
病院では、痛みを抑える座薬や点滴などが利用できます。尿路結石による痛みであれば、これらの治療で痛みを抑えられるはずです。また病院では、結石ができた場所、結石の大きさ、必要な治療なども調べてくれます。結石発作が起きたときは、病院を受診しましょう。
受診後はよく尿を観察する
尿管結石の治療方法は、手術療法と保存療法に分かれます。結石が小さく、尿が流れている場合は、基本的に保存療法が適応になります。保存療法では、お薬の服用と積極的な水分摂取で、結石の自然排出を促します。
保存療法が適応になった場合は、排出された結石を見逃さないように、尿をよく観察します。ガーゼなどで尿を濾すと、見逃すことがありません。結石が排出されたら、受診した病院へ持参しましょう。結石の内容を調べて、再発予防策を考えることができます。
尿路結石の痛みは激しいので、発作が起きたときは病院を受診
尿路結石は、結石ができる場所で腎結石・尿管結石・膀胱結石・尿道結石に病名が分かれます。痛みの程度は結石のできる場所で異なります。最も激しい痛みが生じるとされているのが、尿管結石です。激しい痛みで、吐き気や冷や汗を伴うことがあります。突然側腹部から下腹部へかけての激しい痛みに襲われた方は、尿路結石かもしれません。できるだけ早く医療機関を受診しましょう。我孫子東邦病院は、治療実績が豊富です。2019年の経尿道的結石砕石術(TUL)の症例数は430件となっています。もちろん、保存療法にも対応しています。我孫子市近辺で泌尿器科に強い病院をお探しの方は、我孫子東邦病院を受診してみてはいかがでしょうか。