腎炎という病気を知っていますか?
腎炎は細菌が腎臓内に侵入することで発症する病気。痛みや高熱、悪寒などが生じます。
そんな腎炎の症状、治療法、予防法についてお伝えします。
腎炎とは
腎炎は、腎臓に細菌が感染することによって起こる病気。尿出口から侵入した病原性の大腸菌などの細菌が腎盂(腎臓と尿管を接続している箇所)にたどり着くことで発症します。
主な症状
急性腎盂腎炎
強い炎症反応により、高熱や悪寒、腰痛などが発症します。適切な措置を早期に行わなければ敗血症になることも少なくありません。
血尿や尿の量が少ないなどの症状がみられる場合、結石や腫瘍が原因となっていることも。ただし多くは適切な治療を行えば治ります。
慢性腎盂腎炎
腎臓の機能が徐々に低下することで、尿の濃縮能力が下がり、夜の間の多尿などの現象が生じます。治療をしないでいると慢性腎不全(腎臓の機能が低下して、体内の老廃物が十分に排出できない状態)になることもあります。
腎炎の治療方法
主に投薬治療を行います。腎臓に効果があるといわれているペニシリン系やセフェム系、ニューキノロン系の抗菌薬が使われることが多いです。慢性腎不全になってしまった場合は、腎移植や透析治療が必要になります。
腎炎にならないためには
1.尿のチェック
尿の色やニオイ、白濁や尿が泡立っていないかなど毎日チェックしましょう。
しかし尿の色は摂取した水分量の影響で変わったりもするので要注意。
朝早くの尿は色が濃く、寒いときや水分を大量摂取した後の尿は無色に近いなど、皆さんも感じたことがあると思います。
また健康なときの尿はほとんどニオイがありません。ふだんと尿に違いが見られた場合は、病院で診察してもらいましょう。
2.むくんでいないかのチェック
足や顔がむくんでいませんか? もしかしたら腎臓のせいかもしれません。
腎臓には水分を尿として排出する機能があります。腎臓が正常に機能しなくなると、水分が体内にたまってしまい、むくみやすくなるのです。身体に異常なむくみを感じたら腎炎などの腎臓病を疑いましょう。
腎臓以外では心不全や栄養失調などもむくみの原因になります。
腎炎は腎臓の機能が低下する怖い病気。尿に異常を感じたらすぐさま医療機関へ!
腎炎について分かりましたか?
腎炎は腎臓の機能を低下させることで、むくみや発熱、痛みなどの症状を引き起こします。慢性腎盂腎炎を放置しておくと、人工透析や腎移植が必要な慢性腎不全になってしまうことも。
そうならないためにも、尿やむくみの異常を感じたら、すぐさま医療機関にて診察を受けましょう。