尿の様子がいつもと異なるなど、気になる症状があると腎臓の病気を疑いたくなるはずです。とはいえ腎臓に関連する病気はさまざまなので、専門的な知識がないと絞り込めませんよね。
このページでは腎臓に関連する病気とともに、病気にならないための生活習慣を解説しています。さらに我孫子の泌尿器科も紹介しています。
気になる点がある方は参考にしてください。
泌尿器科の腎臓系の病気の種類と原因
泌尿器科の対象になる腎臓の病気として、以下のものなどが挙げられます。
腎臓結石
名前の通り腎臓にできた結石です。結石は尿中のカルシウム濃度が高くなることでできます。結石が腎臓内にある間は特別な症状を現わさないことが多いですが、尿管に落ちると下腹部や腰の後ろなどに激痛が走ります。腎盂などに尿が溜まって、腎皮膜と呼ばれる膜が引き伸ばされるからです。健康診断などで腎臓結石を指摘された方は、症状がなくても泌尿器科を受診しましょう。
腎盂腎炎
腎盂で細菌が繁殖して、腎臓まで炎症が広がったものを腎盂腎炎といいます。尿道口から侵入した細菌が、尿路を逆流して腎盂に達することが原因です。腎盂腎炎を発症すると、腰や背中の痛み、発熱、排尿時痛、残尿感、頻尿などの症状が現れます。内科でも治療できますが、抗生物質で治りにくいものやぶり返すものは主に泌尿器科で治療します。これらの腎盂腎炎は、尿路結石や膀胱尿管逆流症などが関わっていると考えられるからです。
膀胱尿管逆流症
膀胱が尿で満たされているとき、あるいは排尿するときに、尿が尿管・腎盂などへ逆流する現象を膀胱尿管逆流症といいます。何かしらの原因で尿の逆流を防ぐ機能が上手く働かないと起こります。例えば大人の男性では、前立腺肥大で尿が出にくくなった場合などにも起こります。腎機能に影響を及ぼす可能性があるので、疑いのある方は泌尿器科を受診しましょう。
腎臓の仕組みと働きとは
腎臓の病気が気になる方は、腎臓の働きも押さえておきましょう。
尿を作る
腎臓の主な働きが尿を作ることです。毛細血管の塊である糸球体で血液をろ過して原尿を作ります。原尿は尿細管を通り尿になります(身体に必要なものは戻される)。以上により、血液中の老廃物や不要物を排泄します。
体内環境のバランスをとる
尿細管にはナトリウムやカルシウムなど、身体に必要なものを取り込む働き、身体に不要なものを分泌する働きがあります。これらにより体内環境のバランスを保つ働きも担っています。
血圧の調整
腎臓は血圧の調整にも関わっています。具体的には血液の流れが悪くなるとレニンという酵素を分泌して、結果的に血圧を上昇させます。
活性型のビタミンD
ビタミンDは腎臓へ移ると活性型になります。活性型のビタミンDには、カルシウムの吸収を促進する働きやカルシウムの利用をサポートする働きなどがあります。
造血ホルモンの分泌
腎臓はエリスロポエチンという造血ホルモンを分泌します。エリスロポエチンは、赤血球を作る働きをサポートします。
腎臓系の病気にならないような生活習慣とは
さまざまな役割を担う腎臓はとても重要な臓器です。病気にならないためには、どのような生活習慣を心がければよいのでしょうか。
栄養バランスに気を付ける
最初に注意したいのが食事の栄養バランスです。タンパク質・塩分・脂肪の摂り過ぎには注意が必要です。反対に野菜は積極的に食べるほうが良いとされています。野菜の中には、塩分の排泄を助けるカリウムを含むものがあるからです。
適度な運動習慣を身に着ける
ウォーキングや軽めのジョギングなど、適度な運動習慣を身に着けることも重要とされています。血行を促進できるとともに腎臓の病気とかかわりが深い生活習慣病を予防できるからです。
適度な水分補給
脱水症になると腎臓に負担をかけてしまいます。小まめな水分補給を心がけて、腎臓に負担をかけないことも重要です。
ストレス発散を心がける
身体的・精神的なストレスは血圧を上昇させる原因になります。十分な休養を取って、ストレス発散を心がけましょう。
腎臓が心配な方は泌尿器科を受診
いうまでもなく、腎臓はとても重要な臓器です。紹介した以外にもさまざまな病気が存在します。
また、気を付けたい生活習慣は、健康状態で異なります。腎臓が心配な方は、泌尿器科を受診しましょう。
我孫子市周辺にお住まいの方は、JR我孫子駅からバスで10分の場所にある我孫子東邦病院を受診するとよいかもしれません。日本泌尿器科学会専門医などのスペシャリストが多数在籍しているので、質の高い検査や治療を受けられます。
患者の負担が少ない手術をサポートする手術支援ロボット・ダビンチXを導入しているなど、最先端の治療を受けられる点も見逃せません。以上を参考に、受診を検討してみてはいかがでしょうか。