透析治療を受けている患者さんの寿命について解説します。 透析治療を受けていると寿命が短くなるという話を耳にすることがありますが、治療を受けているから必ずしも余命が短くなるというわけではありません。 適切な治療を受けながら、ご紹介する体のケアや合併症予防を実践すれば、そのまま長く生きることも可能です。
透析治療と患者の寿命の関係について
透析治療は患者の寿命に対して関連性が低いと考えられています。 日本透析医学会統計調査委員会の調べによると、透析を受けていた方の平均余命は、同年代の治療を受けていなかった方と比較して半分程度だと報告されています。 しかし、国内で透析治療が一般化したのは最近のことであるため、正確なデータであると言い切ることはできないでしょう。 実際に適切な治療を受けながら長生きしている患者さんも多いことから、透析の治療を受けている患者さんが必ず寿命が短くなるとは言えません。
透析治療中に必要なケアや気を付けたい合併症
治療を受けている際の注意点と、気をつけたい合併症について解説します。
透析患者が寿命を伸ばすには心臓ケアがポイント
透析治療を受けている患者さんが寿命を伸ばすためのポイントは「心臓のケア」です。 心臓のケアが大切であることは、治療を受けている患者さんが主に「心不全」で亡くなっていることに由来します。 「心不全」は1983年から現在まで、透析治療を受けている患者さんの死亡原因第一位であり続けている疾患です。 さらに、脳血管障害、心筋梗塞で亡くなられる方も多いことから、治療中に寿命が短くなる要因として、「腎機能低下に伴う心臓機能の低下」が挙げられます。 治療中の余命を伸ばすためには、心臓機能を低下させないために心臓のケアをすることがポイントです。
感染症の合併に注意すること
透析治療中は感染症との合併にも注意が必要です。 感染症は治療中の死亡原因の第二位となっていますが、透析治療中はさまざまな要因により免疫力が低下することから、感染症に罹るリスクが通常よりも高くなります。 また、気道感染症・尿路感染症・皮膚感染症・消化管感染症などに罹患した場合、症状が重症化しやすこともリスクのひとつと言えます。 手洗い、うがい、消毒などで身辺を清潔に保つことが、治療中を受けている患者さんの寿命を伸ばすことに繋がるでしょう。
我孫子で人工透析が受けられる病院
それでは、我孫子で品質の高い人工透析が受けられる病院をご紹介します。
我孫子東邦病院
「我孫子東邦病院」では、透析センターにて血液透析と腹膜透析による治療を提供しています。 合計28床のベッドが用意された広々とした専用の施設で、各診療部門と連携しながら総合的な治療を行えることが特徴です。 外来の場合は送迎車の手配も可能で、長期入院にも対応しているなど、患者さんが治療を受けやすい環境を整えています。
- 所在地 千葉県我孫子市我孫子1851-1
- アクセス JR「我孫子駅」南口より阪東バス・無料送迎バスで10分
- 電話番号 04-7182-8166
- 受付時間 平日 8:00~16:00/土曜日 8:00~11:30
- 休診日 日曜・祝日
我孫子聖仁会病院
「我孫子聖仁会病院」では、人工透析センターにおいて外来透析・入院透析の両方に対応しています。 医師や看護師だけでなく、クラークや臨床工学技師も在籍していることから、どなたでも安心して治療を受けられる体制が整っています。 個室もあり、個室のベッドサイドには液晶テレビが設定されるなど設備も充実している病院です。
- 所在地:千葉県我孫子市柴崎1300
- アクセス:JR「天王台駅」より徒歩20分
- 電話番号:04‐7181-1100
東葛クリニック我孫子
「東葛クリニック我孫子」は透析治療の医療施設です。 治療効果が高いとされる「オンラインHDF」に対応した最新の透析装置が50台設置されており、本院である「東葛クリニック病院」との連携をはかりながら高品質な医療を提供しています。
- 所在地:千葉県我孫子市本町2-3-8 第一鈴木ビル 4階 5階
- 休診日 日・祝
- 電話番号 04-7183-5891
- アクセス:我孫子駅[南口]から徒歩約1分
透析患者の寿命は適切な治療とケアにより長期化
透析治療を受ける患者さんは寿命が短いと言われることがありますが、適切な治療とケアを行うことにより、治療を受けながら長く生き続けることも可能です。 治療を受けることで必ず余命が短くなるということはありません。 しかし、適切な治療を受けること、心臓ケアを徹底すること、合併症を予防することの3つは寿命を伸ばすために欠かせない要素です。 透析治療を受けるなら、実績が豊富で設備が充実した、専用の医療機関を選ばれるべきでしょう。