外科(消化器センター)

当科では、鼠径ヘルニア、痔核、虫垂炎といった一般外科から胃癌大腸癌など悪性腫瘍手術、肝胆膵領域まで幅広く専門性の高い医療を提供しております。

手術

手術に関しては、患者様に負担の少ない腹腔鏡手術を積極的に取り組んでいます。胆石や鼠径ヘルニア、急性虫垂炎に関しては、ほぼ全例、腹腔鏡手術で対応しております。胃癌手術や大腸癌手術に関しても根治性を維持し、腹腔鏡手術を行っております。 当院は昭和大学の関連病院となっており、困難症例などは、昭和大学消化器・一般外科学教室、食道がんセンターと積極的に連携して手術対応しております。

内視鏡検査・治療

当院では痛みや負担の少ない方法で内視鏡を行い、病気の早期発見、治療に取り組んでいます。

上部消化管内視鏡検査（胃カメラ）

食道・胃・十二指腸を観察する検査です。

• 検査は予約制で月曜日から土曜日の午前に行います。予約当日の朝より絶食をして検査をします。
• 苦痛や負担を最小限に抑えるために鎮静剤や経鼻内視鏡を使用して患者さんに合わせた方法で安心して検査が受けられるように最善を尽くしています。
• 腹痛、胃痛、胸やけ、食欲不振、吐き気、便が黒いなどの症状がある方、また健康診断で胃透視検査の異常、ピロリ菌陽性と指摘を受けた方に勧めます。
• 治療では早期がんに対して内視鏡的粘膜下層剥離術（ＥＳＤ）を積極的に行っています。吐血に対して緊急内視鏡的止血術を行います。
• 胃瘻造設術、交換も行います。

経口内視鏡

経鼻内視鏡

下部消化管内視鏡検査（大腸検査）

大腸を観察する検査です。

• 検査は予約制で火曜日から金曜日の午後に行います。予約前日より検査食を召し上がり、当日の朝から自宅にて腸管洗浄剤を２Ｌ程度内服します。排便を促し、腸を空っぽの状態にします。
• 鎮静剤や鎮痛剤、静脈麻酔を使用して患者様の苦痛を軽減するよう努めています。
• ご高齢の方は入院して検査を受けることもできます。
• 下痢、便秘、腹痛、便に血が混じる、下血などの症状がある方、また健康診断で便潜血陽性と指摘を受けた方に勧めます。
• 治療ではポリープは検査時に切除しますが、ポリープが大きい場合や抗凝固剤を内服している場合は改めてポリープ切除の予定をします。

大腸ポリープ

内視鏡的逆行性胆管膵管造影（ERCP）

内視鏡を十二指腸まで進め、細いチューブで胆管や膵管に直接造影剤を注入して、胆のう、胆管、膵管を観察する検査です。

• 黄疸、胆管炎、総胆管結石への緊急対応をしています。
• 腫瘍の診断や採石を行います。

胆管ステント挿入

鎮静剤、鎮痛剤について

• 内視鏡による苦痛や負担の軽減を目的として静脈麻酔や鎮痛剤を使用しています。
• 患者さんの希望で行いますが、効果が異なります。
• 検査後にリカバリーに1時間ほどベッドでお休みいただき、結果説明となります。
• その日終日、車の運転は禁止です。

医療機関の先生方、救急隊の方々へ

当科では腹部救急疾患に迅速に対応できるよう消化器外科医が専用のホットライン(腹痛ホットライン)を携帯しております。

急性虫垂炎や、急性胆嚢炎、消化管穿孔や、腸閉塞など緊急性のある消化器疾患や、吐血、下血、胆管炎に対する緊急内視鏡も可能ですのでご相談ください。

平日9時から17時、土曜日9時から12時まで対応可能です。

腹痛ホットラインの番号に関しては当院地域医療支援センター(04-7182-8166)にお問い合わせください。