手術室

部署の特色

私たちの手術室は手術台一つの小さな手術室です。職員は看護師３名、看護助手３名で働いています。市中病院の小さな手術室ですが、手術件数は年間延べ1000例を数えます。毎日、医師たちも、私たちも懸命に治療と看護にあたっています。手術台が一つのため、２例目からは、必然的にタイムフォローとなります。タイムフォローの患者さまを病室に訪ね、挨拶をすると患者さまは、お待たせした時間の苦痛を表すこともなく、「笑顔」で挨拶を返してくださいます。毎日お会いする患者さまの「笑顔」が私たちの意欲の源です。大変なことも少しありますが、みんなで最良の手術環境を提供すること、毎日一人一人患者さまの「笑顔」に応えること、それを糧に協働して楽しく働ける場所が、私たちの手術室です。

看護について大切にしていること

「看護は科学的根拠に基づく実践であり、その実践に必要となるのは、個々の感性であり想像力となる」という言葉が以前参加した研修会で最も印象に残り、実務を行う上で大切にしている講師の言葉です。感性は対象からのサインを受け取るセンサー、創造力はそのサインから瞬時に必要なケアを具現化する力。これを具体的に表すなら自らの五感を意図的に働かせるようにしておかなければなりません。看護者だからできること、看護者にしかできないこと、それは自らの感性と創造力で対象の身体の苦痛はもちろん、心の苦痛や孤独までも和らげることができると信じています。